がん診断「PET―CT」を導入…県立がんセンター新潟病院

がん診断「PET―CT」を導入…県立がんセンター新潟病院

細胞の位置、転移状況、再発の有無検査
県立がんセンター新潟病院(新潟市中央区、田中乙雄院長)は、精度の高いがん診断が可能になる画像診断装置「PET―CT」を県内で初めて導入した。4月1日から検査を始める。

 PET―CTは、陽電子放射断層撮影法(PET)と、コンピューター断層撮影法(CT)を組み合わせて検査する装置。PETは、ブドウ糖と放射性物質を合成した検査用薬剤を患者に注射し、放射線を検出して映像化する。がん細胞が正常な細胞より3~8倍多くのブドウ糖を取り込む性質を利用する。活性度の高いがん細胞ほど薬剤を取り込みやすく、鮮明に映し出されるのが特徴という。

 PETによる撮影と同時に、CTでも撮影することで鮮明な画像が得られ、がん細胞の位置や活動レベル、転移の状況、再発の有無などがより正確に把握、分析できるという。

 同病院ではこれまで、CT画像でがん細胞の位置や形、大きさを調べていた。PET画像を組み合わせることで、小さくても活動が顕著ながんを発見できるため、抗がん剤の投与などの治療方針を決めるのに役立つという。

 一方、PETでは、正常でもブドウ糖を多く消費する腎臓やぼうこうなどには、がん細胞の有無にかかわらず同じような反応を示すため、判定が難しい面もあるという。

 PET―CTを備えた検査室は、院内の核医学検査室を改築し、検査用薬剤の製造設備も新たに整備した。導入費は総額約9億円。

 5月中旬からは他病院からの紹介患者も受け付ける。当初は1日3~4人を検査し、将来的には1日10人まで増やしたい考えだ。時間は1人3時間ほどで、費用は保険適用で3万円程度。

 椎名真副院長は「がん細胞の活動性そのものを調べられるので、がんの診断や治療方針を定めるのに役立てたい」と話している。

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