がん切除せずに治療 九州初の施設、指宿市に完成 粒子線で患部を狙い撃ち

がん切除せずに治療 九州初の施設、指宿市に完成 粒子線で患部を狙い撃ち

がんを切らずに治す九州初の粒子線治療施設「がん粒子線治療研究センター」が3日、鹿児島県指宿市東方に完成した。放射線の一種の粒子線を患部に照射し、がん細胞を死滅させる。健康保険の適用外で治療費は約300万円かかるが、がんだけを狙い撃ちにできるため副作用が少なく「夢のがん治療」と呼ばれる。職員の技能習熟などを経て、来年1月に診療を開始する。

 同市の「メディポリス医学研究財団」(永田良一理事長)が2008年から事業費108億円で建造していた。来年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開通をにらみ、九州はもちろん、全国やアジア各国からも含めて年間約千人の患者の受け入れを目指す。

 場所は廃業した年金保養施設「グリーンピア指宿」跡の一角で、母体の医薬品開発支援会社「新日本科学」(鹿児島市)が現地で財団とともにホテルも運営している。

 粒子線治療施設は巨額の投資が必要で現在、全国で8カ所、世界でも約30カ所だけが稼働。完成したセンターは、粒子線の照射機器を3台整備。ホテルとの併用で、患者は家族とともに保養しながらの治療もできる。

 この日、現地で完成を祝う記念式典があり、永田理事長は「がんの苦しみから解放する施設はできたが、完成形ではない。今後も患者の幸せに貢献できるように進化を続けたい」と抱負を述べた。財団は、粒子線を使った乳がん治療の研究開発にも取り組む。

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