両胸での乳がん、遺伝的変異が影響 若い時の発症は要注意

両胸での乳がん、遺伝的変異が影響 若い時の発症は要注意

【4月6日 AFP】55歳前に乳がんを発症し、乳がん遺伝子をもつ女性は、もう片方の胸でも乳がんを発症する可能性が4倍も高いことが明らかになった。米ワシントン(Washington)州シアトル(Seattle)にあるフレッド・ハッチンソンがん研究センター(Fred Hutchinson Cancer Research Center)のキャスリーン・マローン(Kathleen Malone)氏らの研究チームが5日の米科学雑誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー(Journal of Clinical Oncology)」で発表した。

 すべての年代の乳がん患者のうち、乳がんリスクを高めるBRCA1やBRCA2の遺伝的変異をもつ患者は、わずか5%にすぎない。だが、今回の研究では乳がんを発症した年齢が若ければ若いほど、そうした遺伝的変異をもっている可能性が高いことがわかった。

 マローン氏によると、35歳前に乳がんと診断された若い患者のうち、片方の胸で発症した患者の16%、両胸で発症した患者の54%が遺伝的変異をもっていた。BRCA1かBRCA2どちらかの遺伝的変異をもち55歳未満で乳がんと診断された患者は、遺伝的変異をもたない女性に比べて、10年以内にもう片方の胸で乳がんを発症する可能性が18%も高かった。

 マローン氏は、若い時に乳がんと診断された人は、家系的背景にかかわらず、遺伝子検査を受け、医師などに相談する必要があると指摘する。BRCA遺伝子に変異があることが判明した場合は、もう片方の胸で乳がんが発症するリスクに備え、治療や予防、検査の方法について検討を行う必要があるという。

 今回の調査は、対側乳がん患者の女性705人と片方の胸だけの乳がん患者1398人を対象に行われた。対象患者はすべて55歳未満で初めて乳がんと診断された。(c)AFP

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