合成繊維に接する職場環境、女性の乳がんリスク高める可能性 研究

合成繊維に接する職場環境、女性の乳がんリスク高める可能性 研究

30代半ばまでに合成繊維や特定の石油副産物に多く接する職場環境にいた女性は、更年期以降の乳がんリスクが高まるとしたカナダの科学者らによる研究結果が前週、英医学誌「Occupational and Environmental Medicine(職業と環境の医学)」に掲載された。

 カナダ・モントリオール(Montreal)の国立保健研究機関「National Institute of Public Health」のフランス・ラブレシュ(France Labreche)氏が主導する化学専門家や産業保健士も参加する研究チームは、1996年から97年の期間に何らかのがんにかかったことのある50歳から75歳までのカナダ人女性1169人を対象に、職業に従事していた全期間を通じて、各種素材・物質300種類に接していた度合いを調べた。

 調査対象には、更年期を終えてから乳がんと診断された女性556人と、その比較対照群として、その他のがんと診断された613人が選ばれた。

 さらに、これまでに判明している乳がんの誘発因子を全て排除したうえで、乳がんリスクを調べたところ、繊維などを扱う工場に特有の複数の合成物質と乳がん罹患率の間に、強い関連性が確認されたという。乳がんリスクはナイロン繊維を扱っていた女性で3倍、アクリル繊維では7倍にも達していた。

 こうした結果から、研究チームは決定的ではないとしながらも、40歳未満の女性の乳房組織は、化学物質の毒素の影響を受けやすいという点で一貫性があると結論付けた。さらに、乳がんの罹患率が先進国で上昇していることを指摘。これは、早い段階で適切な診断を受けていることや、飲酒量の増加と関連があるとみている。(c)AFP

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