大腸がん予防と治療

大腸がん予防と治療

医療ルネサンス相模原フォーラム
大腸がんにどう向き合えばよいのか――。相模原市の政令市移行に合わせて同市橋本のミウィ橋本で8日、「医療ルネサンス相模原フォーラム」(読売新聞社主催、県、相模原市など後援)が開かれ、「大腸がんの予防と治療」をテーマに、専門医と大腸がんを体験したジャーナリストが最先端の治療法や心構えなどについて話し合った。会場には約430人もの聴衆が詰めかけ、熱心に耳を傾けていた。

 最初の基調講演では、虎の門病院消化器外科部長の沢田寿仁さん(60)が、大腸がんの検診から診断、手術、予後までを、スライドで写真や図を使い、分かりやすく解説した。最近広まりつつある「腹腔(ふくくう)鏡手術」について、患者への負担が少ないメリットなどを説明し、早期発見のための内視鏡検査の重要性を強調。「節度ある生活をしていれば、大腸がんの大きなリスクを負うことはない」と述べた。

 続いて、沢田さんとジャーナリストの鳥越俊太郎さん(70)の対談が行われた。鳥越さんは2005年に大腸がんが見つかり、沢田さんの手で腹腔鏡手術を受けた後、肺と肝臓に転移し、昨年までに計4回の手術を受けた体験を語った。

 腹腔鏡手術について、鳥越さんは「傷による痛みはほとんどなく、患者にとって優れものだと思う」と話した。沢田さんは「開腹手術とどちらがよいとは言わないが、(腹腔鏡手術の普及は)治ればよいという考えから、患者が楽になるかどうかを考える時代が来たと言える」と語った。

 がん再発時の心境について、鳥越さんは「大腸がんで終わると思っていなかったので、来るものが来た、切って取ればよいと冷静に受け止めた」と振り返った。現在の生活については、「食事、睡眠、運動に気を使うようになり、残された時間を思って感受性が深くなった。それと、がんの講演で、以前よりはるかに忙しくなった」と語り、聴衆を笑わせた。

 最後に質疑応答が行われ、大腸がんとの向き合い方を問われた鳥越さんは、「深刻に考えずに普通の病気と思って、ちゃんと治療を受けること」とアドバイス。沢田さんは、検診についての質問に「まず内視鏡検査を受けて、1年後にも受ける。それで異常がなければ3年おきでよい」と答えていた。

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