県、独自に「がん拠点」

県、独自に「がん拠点」

3病院 補助金、国と同額

 がん死亡率が12年連続で全国ワーストを記録するなか、県は秋田市の市立秋田総合病院と中通総合病院、湯沢市の雄勝中央病院を「県がん診療連携推進病院」に3月末、初めて指定した。県が9日、発表した。3病院は国指定の病院と同水準の機能を備えており、県が独自に補助金を出して支援するという。

 国が指定する「がん診療連携拠点病院」は、秋田大医学部付属病院や仙北組合総合病院などの8病院で、患者情報を蓄積するなどしてがん診療の質向上を目指す。国の指針では、県内八つの2次医療圏に、1病院ずつ配置するものとされている。

 2006年、県は13病院を国に推薦したが、同じ医療圏に複数の病院が含まれることなどから、指定はすべて見送られた。再推薦で順次指定されたが、市立秋田総合病院と中通総合病院は、医療圏の問題から指定されていない。医療関係者からは「医療レベルの問題ではなく、政治的判断の問題だ」との声もある。

 また、国指定だった湯沢市の雄勝中央病院は今回指定を外れ、県指定に加わった。08年に国の整備指針が見直され、新たに必要となった放射線専門の医師を確保できないためだ。県は3病院に国指定と同額の年間900万円を補助する。

 市立秋田総合病院の佐々木秀平院長によると、「拠点病院でなければ診療できない」と誤解されて同病院の患者が減っているという。佐々木院長は「県が(支援を)やってくれるのに対して感謝しているが、本来はがん拠点病院の要件もクリアしており、何ら遜(そん)色はない」と話した。

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