がん診療情報地域医と共有 7月から試行

がん診療情報地域医と共有 7月から試行

淡路病院が連携策
県立淡路病院(洲本市)は、「5大がん」といわれる肺、胃、肝臓、大腸、乳がんについて、治療から術後の療養、検診、投薬までを共通の診療計画表に基づき、島内の医療機関と連携して〈途切れのない術後治療〉を患者に提供する仕組みを導入する。島内のがん患者死亡率は人口10万人当たり356・9人と、県平均(263・6人)を大きく上回り、地域で必要な医療が完結する県内の2次保健医療圏域10圏域の中で、7月から最初に試行する予定だ。

 同病院は国の地域がん診療連携拠点病院。国のがん対策推進基本計画で2012年3月までに、診療計画表(地域連携クリティカルパス)の整備が求められ、既に導入した地域もある。

 パスには、患者の治療(手術、抗がん剤、放射線)から、再発の可能性が減る目安の5年後までを記録。「半年後」「1年後」などの時期に合わせ、▽検査日やコンピューター断層撮影法(CT)や血液などの検査項目▽受診先が同病院か連携先の開業医(病院)か――などを示した一覧表を想定している。

 淡路病院などによると、計画表の共有により、▽近くの病院やかかりつけ医でも受診できる▽治療した淡路病院の医師とかかりつけ医の「2人の主治医」が、書面で計画した途切れのない治療を行うことで、医療の質の均一化につながる――などのメリットを挙げる。

 導入に向けて今年2月、同病院と島内の10病院、開業医らが所属する3市医師会、県洲本健康福祉事務所のメンバーで「5大がん地域連携勉強会」を発足。計画表の策定に必要な項目などの検討を進めていく。

 パス作成には患者の同意が必要で、淡路病院では今後、市民向け講演会を開くなどして啓発に努める。小山隆司診療部長は「淡路圏域は人口15、16万人とパス運用には適当な規模。パスにとどまることなく、地域連携医療のモデル地域にしていきたい」と話している。

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