那覇市、がんケアサロン常設へ 県内初、患者や家族ら支援

那覇市、がんケアサロン常設へ 県内初、患者や家族ら支援

がん患者とその家族の心の交流、情報交換、正しい知識の取得をサポートしようと、那覇市は6月から学習会や相談業務を行う常設の「ケアサロン」を開所する。国のふるさと雇用再生特別交付金を活用した2011年度までの事業で、3年目以降は市から独立した形での運営を目指す。県内で公的機関が常設のケアサロンを開所するのは初めて。
 事業はNPO団体や事業所に委託する。10、11年度で計約2100万円の委託費を見積もっており、2~3人の雇用創出も見込んでいる。相談業務も含まれ、セラピストやケースワーカー、社会福祉士の配置を想定している。サロンでは気軽に訪れ話をしたり、心理的な孤立を感じやすいがん患者同士が支え合える場をつくる。市は「運営団体による、行政では気付かないきめ細やかな事業実施にも期待したい」と語る。市は「がんは罹患(りかん)率が高く、予備軍も多い。病院と比べて訪ねやすいケアサロンが設置されることで悩みを抱えている患者や家族が利用することで少しでも楽になるのではないか」と期待する。
 市は受託団体を募集している。23日締め切り。問い合わせは市健康推進課(電話)098(862)9016。(当銘寿夫)

◆がん患者会が結束/18日に連合会設立へ
 がん患者やその家族、遺族ら県内のがん患者会や関連団体が連携し、すべてのがん患者が抱える問題解決に取り組む「県がん患者会連合会(仮)」設立に向けて活動している。1月から関係者が集まり、会の意義や活動内容などを協議。4月18日に那覇市内で設立総会を開く。
 現在、県内にはがん種別ごとの患者会、病院ごとの患者会はあり、患者や家族、遺族の支援体制ができつつあるが、それぞれの患者会の横の連携はほとんどない。それぞれの患者会はほとんどが規模が小さく、活動に苦心している。
 患者が少ないがん、生存率が低いがんは患者会が組織されていない。現状は、少数派の声が行政や社会に届きにくいほか、患者や家族が本当に必要とする情報が得にくい。連合会は複数ある患者会の連携で行政へがん施策の充実も求めていく。
 準備委員会のメンバーで、喉頭(こうとう)がんなどで声帯を摘出した人たちでつくる「県友声会」の田名勉会長は「国や県のがん対策は五大がん(肺、大腸、胃、肝臓、乳)が主だが、それ以外のがん患者の治療環境改善も必要だ。すべてのがん患者がスクラムを組んでどんな人でもがんと安心して向き合える環境を訴えていきたい」と連合会設立の意義を語った。設立総会は18日午後2時。那覇市おもろまちの同市上下水道局庁舎B棟2階の「みずプラッサコミュニティールーム」。問い合わせは事務局(電話)098(951)3166。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


寛平 アースマラソン中断…米でがん治療へ »
« 【静岡】県=静岡がんC改修 1四半期中に総合評価で(4/16