サハリンで白血病…札幌で治療を 「3歳児救え」邦人連携 搬送先探し手配

サハリンで白血病…札幌で治療を 「3歳児救え」邦人連携 搬送先探し手配

【ユジノサハリンスク大能伸悟】ロシア・サハリン州ユジノサハリンスクで急性リンパ性白血病になったロシア人女児が4月2日、北海道に縁がある日本人の連携プレーで札幌北楡(ほくゆ)病院(札幌市白石区)に緊急搬送された。会社員キリル・ボグダノフスキーさん(35)の長女ポリーナちゃん(3)。入院から2週間余、幼い命が懸命に病と闘っている。

 3月28日夜。長男イリヤ君(10)の楽しいはずの誕生日は暗転した。いつも活発なポリーナちゃんに元気がない。赤い斑点が体中にでき、高熱にうなされた。ボグダノフスキーさんは驚き病院へ。血液検査後、医師は言葉を詰まらせた。急性リンパ性白血病だった。

 「血液のがん」と呼ばれる白血病の一種で、抵抗力が落ちたり、発熱や出血を起こす。現在、子どもなら7割程度が治るといわれるが、いち早い治療が欠かせない。

 サハリン州には十分な医療設備がない。はるか遠くのモスクワには専門医がいるが、空路で9時間。脳内出血の恐れもあり、命取りになりかねない。「5日前は元気にスキーをしていたのに」。目の前が真っ暗になった。

 急病はボグダノフスキーさんが勤務するサハリンエナジーの社員にも知らされた。同僚の堀川正之さん(41)=北大経済学部卒=は言った。「日本はどうか」。2人は在ユジノサハリンスク日本総領事館医務官の中村燈喜(とうき)さん(46)に相談した。

 中村さんは昨年9月まで、北海道循環器病院(札幌市中央区)など道内で5年間、勤務医をしていた。豊富な人脈を生かし、小児科の専門医を当たった。

 探し当てたのは札幌北楡病院。小児白血病では道内最多の臨床経験がある小林良二・小児科部長(50)がいた。どんな時でも信条は「絶対断らない」。病名が判明してから5日後、一家は札幌に飛んだ。

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