患者や家族同士 悩みや体験語り合おう 「がんサロン」が誕生 熊本市の熊本大付属病院

患者や家族同士 悩みや体験語り合おう 「がんサロン」が誕生 熊本市の熊本大付属病院

がん患者や家族同士で心の悩みや体験を語り合う「熊本がんサロン」が20日、熊本大医学部付属病院(熊本市本荘)に誕生した。行政や医療機関が連携した「がんサロン」は県内で初めて。今回をモデルケースに、県はがんサロン開設支援を各地で本格化させる。

 「がんで入院中、患者同士でのびのびと会話を楽しみ、治療方法などの情報を交換した。それをこの場で再現したい」

 20日開かれた熊本がんサロンの初会合。

 代表世話人の池田勇二さん(66)=玉名市岱明町=は、集まった患者や家族約40人を前に、そう語った。

 鼻腔(びくう)がんを患った昨年1月、独力で自宅にサロンを設けた。今回はその集いの場の発展型といえる。

 付属病院側が会場を提供した。県も広報などの支援を引き受けた。

 再発の不安。転移の悩み。同じ思いを抱えた人たちが、公的な支援を得て、より安心して集えるようになった。

 ただ池田さんは「『頑張って』と言われると、患者にとっては負担。励ましの言葉は使わないよう努力しましょう」と注意も促した。

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 「前は太っていたけど、ダイエットできた。がんになっても良いことはある」

 食道がんを治療中の男性(61)は初会合でそんな“体験談”を披露し、みんなを笑顔にさせた。集まった人たちはグループに分かれ「悩み」をテーマに意見を交わした。参加者からは「今後も続けてほしい」との声が多く寄せられたという。

 県は「がんサロンは患者の生きがいづくりに大きな役割を果たす」と考えている。今後サロンを運営するリーダー育成のため、研修会を催す準備を始めるという。

 池田さんは「個人での活動には限界があり、行政や病院の支援が得られることはありがたい。患者同士が気楽に会話できる場を、全県に広げたい」と話した。

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 熊本がんサロンは毎月第3火曜日の午前10時から正午まで、熊本大医学部付属病院の第1会議室で。無料だが前日までに予約が必要。

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