がん転移させる酵素、脳の成長担う…大阪バイオサイエンス研が解明

がん転移させる酵素、脳の成長担う…大阪バイオサイエンス研が解明

がんの転移にかかわる酵素が、脳を成長させたり修復したりする働きを担っていることを、大阪バイオサイエンス研究所の榎本和生・研究部長らがショウジョウバエを使った研究で明らかにした。20日付の米科学誌ディベロップメンタル・セルに発表した。

 幼児期の脳は、音や光に反応して神経回路の再編を繰り返し、複雑なネットワークを作り上げる。

 榎本さんらは、この再編が起こらない突然変異のショウジョウバエを発見。細胞を取り巻く物質を溶かす「Mmp」という酵素を作れないことを突き止めた。この酵素は神経線維が通るべき場所を作り、ネットワークを完成させていた。

 人間のMmpは、がん細胞が病巣から飛び出して別の場所へ転移する際に働くとされる。てんかん発作や血流の低下で脳がダメージを受けた時にもMmpが検出されていたが、役割は不明だった。榎本さんは「脳のMmpの異常は精神疾患などにつながると考えられ、詳しく調べれば診断や予防に役立つ」と話す。

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