大館市立総合病院に「がん患者サロン」開設

大館市立総合病院に「がん患者サロン」開設

 がん患者や、その家族らが悩みや体験を語り合う「がんサロン」が21日、大館市豊町の市立総合病院内に出来た。日本人の2人に1人はがんになるといわれる現代。情報交換や安らぎの場にしてもらおうと、がんの闘病経験者らで構成する市内の団体が病院の協力を得て開設した。地域に開放された、がん患者らのためのサロンは「県北では初めて」という。(江川慎太郎)

 開設したのは「大館地区がん患者友の会」(通称・大館虹の会)。大館市東台6丁目の元高校教師土門昭夫さん(72)が代表を務める。会員は大館市や鹿角市、五城目町の40人。うち2人が看護師だ。

 土門さんは3年前、胃がん、悪性リンパ腫を患った。手術や化学療法を経て、現在は「落ち着いた状態」と説明する。苦しかった闘病生活を振り返り、患者や家族が語り合う会があればと考え、昨年6月、知人らと一緒に「大館虹の会」を発足させた。

 今回、先進地と呼ばれる島根県での学習成果を踏まえ、予防や早期発見・治療といった啓発活動を自分たちが暮らす地域に広げようとサロン開設につなげた。会場となる市立総合病院は地域がん診療連携拠点病院だ。

 「友の会」は3月、試行的に3日間、サロンを開いた。患者や家族ら4組5人が訪れ、1人の女性が「がんを患っている夫が家にこもってしまい、外に出たがらない」と悩みを打ち明けた。同席した会員は「少しずつでもいいので、サロンに一緒に足を運んでほしい」と答えた。

 土門さんは「誰もががんの潜在患者であり、発症予備軍といえる。1人で思い悩まず、語り合い、前向きに生きていくためのサロンにしたい」と話す。

 がんを巡っては、患者らの痛みや精神的な苦しみを和らげる緩和ケアも注目されている。しかし緩和ケアのためのホスピス病棟は、県内では秋田市の外旭川病院にしかない。「知人の家族が外旭川病院で心の平穏を取り戻し、心静かに最期を迎えることが出来た」と話す土門さんは、県北にもホスピス病棟が出来て欲しいとも願っている。

 サロンは毎月第3水曜日、午後1時から4時まで。問い合わせは土門さん(0186・42・4388)へ。

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