「大腸がんの8割は予防できる」

「大腸がんの8割は予防できる」

 Q・内視鏡検査について詳しく教えてください。

 院長−50歳以上の読者の方で、まだ一度も大腸の内視鏡検査をお受けになったことがないという方は、すぐに検査をお受けください。便潜血検査を受けて安心している、という方が多いのですが、毎年陰性であった方が下血され、検査を受けたら、進行性大腸がんであったということもあります。

 まだ、がんになっていないポリープがあっても便潜血反応が陰性になることは珍しくありません。便潜血反応が陰性だからと言って安心してはいけません。

ポリープを早期に発見
 大腸がんの8割は大腸ポリープが成長することによって発生すると考えられています。このポリープががんになるまでには通常15年以上の時間がかかると言われています。たとえば60歳で大腸がんが見つかった人は、すでに40歳の時にはポリープがあった可能性が高いのです。がんになる前のポリープの段階であれば内視鏡で比較的安全に切除することができますし、その事が大腸がんの発生を予防することになります。特に、肉親の方で大腸がんになった人がいる場合には40歳からの定期的な大腸内視鏡検査をお勧めします。

「予防できるがん」
 大腸内視鏡検査は苦痛を伴うのではないかと敬遠する方が多いのですが、熟練した内視鏡医が行えばほとんど苦痛はありません。むしろ検査準備のための下剤を服用することが辛いという患者さんが多いです。その下剤も最近では新しいタイプのものが開発され、錠剤を水やお茶で飲むものもありますので、ご相談ください。

 日本人女性のがん罹患数(がんになる人の数)、死亡数ともに第1位の大腸がんは8割以上が、「予防できるがん」だということを、改めて認識していただきたいと思います。

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