東近江元教諭の中皮腫死は公務災害

東近江元教諭の中皮腫死は公務災害

 体育館にアスベスト(石綿)が使われた小学校に勤務し、中皮腫で死亡した滋賀県東近江市の元教諭古澤康雄さん=当時(56)=について、地方公務員災害補償基金(東京)の審査会は22日までに、「公務に起因する」と裁決した。近く、公務災害が認定される見通し。同基金によると、教職員が石綿被害で公務災害が認められるのは全国初という。康雄さんの妻彌惠子さん(61)や支援団体が同日、滋賀県庁で記者会見して明らかにした。

 裁決によると、古澤さんは1973年4月から3年間、甲西町(現・湖南市)の岩根小に勤務し、体育を教えていた。当時、同小の体育館の天井や壁面に吹き付けアスベストが使用されていたが、校舎火災のため、臨時職員室が体育館に置かれ、宿直勤務も行うなど古澤さんは長時間、体育館に滞在した。

 古澤さんは2001年11月に悪性左胸膜中皮腫と診断され、翌年4月に死亡。彌惠子さんは05年11月、同基金県支部に公務災害の認定を請求したが、07年に「公務外」と通知され、同支部審査会への不服申し立ても棄却。08年に同基金審査会に再審査を請求した。

 今回の裁決は3月29日付で、県支部と県支部審査会の決定を取り消した。県支部は「速やかに公務上災害認定に向けた手続きを行っている」としており、近く、正式に公務災害が認められる。

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