がん検診の無料クーポン 利用低調 開始時期遅く周知不足も

がん検診の無料クーポン 利用低調 開始時期遅く周知不足も

特定年齢を対象に2009年度に実施された女性特有のがん検診の無料化で、県内で無料クーポン券を利用した検診受診率は子宮頸(けい)がんで23・5%、乳がんで29・7%だったことが、県のまとめで分かった。受診開始時期の遅れや周知不足もあり、08年度の全体の受診率を7・1ポイント、6・6ポイントそれぞれ上回ったが、県が12年度までの達成を目指す50%には20ポイント以上の開きがあった。
 二つのがんの検診を無料で受けられるクーポン券は、昨年5月に成立した国の09年度第1次補正予算で配布が決定。子宮頸がんが08年度中に20、25、30、35、40歳になった女性、乳がんが40、45、50、55、60歳になった女性が配布対象だった。
 県健康増進課によると、県内市町村の検診料は500~2千円程度(一部市町村は無料)。クーポン券は、子宮頸がんが2万6434人、乳がんが3万283人に配布されたが、受診者は6202人、8987人にとどまった。
 年度途中でクーポン券の配布が決まったため、受診の開始時期が10月にずれ込んだ自治体もあったという。開始時期が遅い市町村は受診率も伸び悩む傾向だったとみられ、市町村別では子宮頸がんが7・7~32・6%、乳がんが5・9~66・1%と差が出た。
 県は12年度までにすべてのがん検診の受診率を50%に引き上げる目標を設定している。女性特有の二つのがんの検診無料化は本年度も県内全27市町村が継続する予定で、同課は「昨年度よりも準備期間に余裕があるので、周知を強化して検診率アップにつなげてほしい」としている。

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