質問なるほドリ:子宮頸がんワクチンって?=回答・小島正美

質問なるほドリ:子宮頸がんワクチンって?=回答・小島正美

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 ◆子宮頸がんワクチンって?

 ◇10代で接種、7割予防 助成実施は28自治体のみ
 なるほドリ 子宮頸(けい)がんの予防ワクチン接種で、助成金を出してくれる自治体があるって聞いたけど。

 記者 助成制度を作る自治体は増えています。子宮頸がんは、子宮の入り口の細胞にヒトパピローマウイルス(HPV)が感染して起こります。性交渉でうつるため、10代のうちに接種すれば約7割が予防できます。世界的には米国、英国、豪州、フランス、ドイツなど先進国を中心に20カ国以上が公的な助成制度を設けています。

 Q いくら助成してくれるのかな。

 A 東京では渋谷区が4月1日から10~19歳の女性を対象に1人1回1万円の助成を始めました。強制ではなく、個人が任意で指定の医療機関へ行き、接種を受けるやり方です。

 Q その助成額で十分なの?

 A ワクチン接種は全部で3回あり、全費用は医療機関によって異なりますが、4万~5万円程度です。1回1万円なら、計3万円の助成なので、自己負担はかなり少ない。ただ任意なので、どれだけの女性が受けるかが注目されます。

 Q どこも任意なの?

 A 栃木県大田原市は5月13日から、23の全小学校で順次、6年生の全女児約350人に全額公費で、しかも学校で集団接種の形で行います。学校でまとめて接種した方が確実との判断です。もちろん、強制ではありません。ちなみに英国でも、12、13歳の女子に全額公費で集団接種しています。

 Q 助成制度をもつ自治体はいくつあるの?

 A 子宮頸がんなどの啓発活動を行っている社団法人「ティール&ホワイトリボンプロジェクト」(東京)のアンケート(今年3月)では、回答した677自治体のうち、28自治体が助成すると答えています。ただ全額助成は長野県南牧村など3自治体と少ないです。

 Q いっそのこと国が全額負担してくれればいいのに。

 A 厚生労働省は厚生科学審議会・予防接種部会で国が助成すべきか検討しています。現在、子宮頸がんで年間約3500人が死亡しています。ワクチン接種で約200億円の医療費が節約できるとの試算もありますが、費用対効果をどう推定するかが助成のポイントになりそうです。またワクチンに頼るだけではなく、発症が増えている20代から定期検診して早期発見を心がけることも大切です。(生活報道部)

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