乳がん患者用パッド販売へ、水戸の主婦・内田さん開発

乳がん患者用パッド販売へ、水戸の主婦・内田さん開発

病乗り越え「女性に希望を」
水戸市大塚町の主婦内田まり子さん(58)が絹や淡水パールを使い、がんで乳房を切除した女性患者向けに開発した「パールパッド」が商品化され、大手通信販売「セシール」(本社・高松市)から今月中旬、インターネット販売されることになった。

 自身の乳がんの経験を乗り越えて実現した商品化に、内田さんは「不安でいる女性患者の心が癒やされ、一人でも多くの人に喜んでもらいたい」と話している。

 パールパッドは肌に触れる部分は絹で、中に直径3~4ミリの淡水パール、粒状の綿などを詰めた。パールが自然な動きをするため、痛みを感じやすいリンパ節付近まで保護でき、洗っても型くずれしない耐久性も持ち合わせているのが特徴という。

 内田さんは2007年秋、乳がんの手術で左乳房を切除した。術後、世界で主流のシリコンジェルのパッドになじめなかったことから試行錯誤を重ね、パールパッドの開発にこぎ着けた。モニターを依頼した知人から好評を得たため、特許を出願すると同時に、「もっと広めて女性患者の不安をなくしたい」と商品化してくれる企業を探していた。

 昨年10月下旬、セシールに説明資料を送り、売り込んだところ、企画担当者から「早期発見や診断を通じて乳がん撲滅を訴えるピンクリボン運動の一環でやりましょう」と商品化の承諾を得た。デザイナーを交えて話し合いを重ね、今年3月、下着メーカーと正式に契約した。

 商品化には、同じ境遇の女性患者からの声も後押しした。昨年11月中旬、本紙に内田さんのパールパッド発明に関する記事が掲載されると、県内外の40~80歳代の女性約80人から問い合わせを受けた。「同じがんの体験をした人が作ってくれてうれしい」「生きる希望を得た」など、時には涙ながらの訴えも聞いた。がんのショックや再発の不安から家族にも言えないつらい思いをはき出す姿に、「精神的な苦痛を減らすためにも、パッドが求められている」と痛感したという。

 内田さんは「私の手のひらにあったパッドが広まり、女性患者に希望を与えられることはうれしい」と喜んでいる。販売価格はパッド3500円、アンダーパッド1500円、専用ソフトブラ7500円(いずれも予定)。サイズはM、Lの2種類。問い合わせはセシールコールセンター(0120・70・8888)へ。

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