未熟リンパ球でがん免疫細胞療法 府立医大など、臨床で安全性確認

未熟リンパ球でがん免疫細胞療法 府立医大など、臨床で安全性確認

 京都府立医科大と、バイオ技術開発のタカラバイオ(大津市)は7日、がん細胞に対する攻撃性が高くなる未熟リンパ球を使ったがん免疫細胞療法の一般治療を左京区の医院で始めると発表した。臨床研究で安全性を確認したといい、現在一般的な成熟リンパ球による療法に比べ、高い治療効果が期待できるとしている。

 がん免疫細胞療法は、異物を攻撃する特性を持つリンパ球を増やして体内に戻し、がん細胞を破壊する。タカラバイオが開発した遺伝子組み換えタンパク質「レトロネクチン」を使うことで、がん細胞を特異的に攻撃する細胞に育つ未熟リンパ球(ナイーブT細胞)の大量培養が可能になったという。

 府立医大の吉川敏一教授の研究グループが昨年4月から1年間、消化器系がんと肺がんの患者9人を対象に実施した臨床研究の結果、特に有害な事象が見つからなかった。がん細胞が消えた患者は1人、3割以上の縮小が1人、大きくならなかったのは4人だった。3人は進行した。

 府立医大が医師を派遣している左京区の百万遍クリニックで13日から治療を開始する。6回に分けて未熟リンパ球を投与する。治療費は157万5千円。

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