「検診受けて」 乳がん元患者ら体験談 さいたまでフォーラム

「検診受けて」 乳がん元患者ら体験談 さいたまでフォーラム

早期発見・治療の鍵を握る「乳がん検診」の大切さを伝えようと、病を克服した元患者らが9日、さいたま市内で開かれた「乳がん市民フォーラム」で体験談を語った。検診で見つかる乳がんは早期(2センチ以内のしこり)の場合が多く、完治の可能性も高い。「小さな勇気を出して乳がん検診を受けて」と語る体験者の言葉に、会場に集まった多くの女性たちが耳を傾けた。

 日本人女性の20人に1人がかかるといわれる乳がん。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、県内の乳がん検診受診率(2007年度)は19・2%。全国平均でも20・3%と、欧米諸国が6~8割の受診率であるのに対し、普及というには程遠い。

 乳がん検診の項目は、乳房の視触診、乳腺超音波検査、マンモグラフィー(乳房専用エックス線撮影)検査。さいたま赤十字病院の斎藤毅乳腺外科部長は「臨床試験や統計からみても、検診による死亡率減少の有効性は証明されている」と語る。

 さいたま市の会社員女性(44)は08年1月、勤め先の健康診断で乳がん検診を受けた。視触診では異常がなく自覚症状もなかったが、初めて受けたマンモグラフィー検査で右の乳房に微細な石灰化巣が見つかった。約1カ月間の放射線治療を経て、今は仕事や子育てに忙しい日々を送る。「早く見つければ(がんに対する)怖さや不安も小さく、精神的にも乗り越えられると思う」

 自治体が行っている検診で乳がんが見つかったという別の女性は「検診という“きっかけ”を積極的につくって、勇気を持って受診してほしい」と訴えた。

 新都心レディースクリニックの甲斐敏弘院長は「乳腺の密度が高い40歳未満は、マンモグラフィー検査よりも超音波検査が有効」と助言。それぞれの年齢や症状に合った検診、診療を受ける必要性を説いた。

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