耳・鼻・のど 耳下腺腫瘍:2 良性 それでも手術必要?

耳・鼻・のど 耳下腺腫瘍:2 良性 それでも手術必要?

左耳の斜め下にこぶができた私は、筑波大付属病院(茨城県つくば市)で耳下腺腫瘍(しゅよう)と診断された。2003年12月、つくば支局長をしていた時だった。切除手術で顔面まひが残る可能性があるという。

 なぜ、こんな目に遭わなければいけないのか。偏食? 遺伝? ストレス? 筑波大病院の医師らによると、腫瘍一般と同じように複合的な要因としか言えないらしい。

 筑波山名物「ガマの油」の売り口上では、ガマガエルは己の醜さのあまりタラリタラリと油を流すが、実際にガマは刺激を受けると耳腺から分泌物を出す。自宅で飼っていたガマをつついて実験したことがあった。「同じようなところに腫瘍ができたのは、たたりかもしれないな」。そう笑うしかなかった。

 ともかく、腫瘍が良性なのか、悪性なのかを判断しなくてはならない。悪性なら命にかかわる可能性がある。超音波を当てる検査や針を刺して細胞を調べる検査、磁気共鳴断層撮影(MRI)検査を受けることになった。

 結果を聞いたのは年明け。04年1月中旬に筑波大病院の医師と向かいあった。

 「良性と思われます」

 ほっと安心した。

 「でも、悪性化する可能性もあるので、取った方がいいと思いますよ」

 取るとはどういうことなのか?

 「手術です。耳下腺の腫瘍を取るには手術しかありません」

 レーザーや薬で取ることができないのか?

 「無理です。手術は全身麻酔で行います。耳下腺内には顔面神経が走っているので、神経を損なう場合もあります。その場合は顔面まひが起きます。ほかの病院の意見も聞いてもらって結構です」

 そこで、朝日新聞東京本社の隣にある国立がん研究センター中央病院でセカンドオピニオンを求めることにした。

 その診断も同じようなものだった。

 良性と判断されたうえで、手術を勧められ、顔面まひの可能性も指摘された。

 悪性ならば手術をするしかない。しかし、良性なのにあえて全身麻酔の手術、顔面まひの危険を冒す必要があるのか? その一方で良性が悪性に変わる可能性もあるという。

 どうすればいいのだろう? 途方に暮れてしまった。

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