がん治療と仕事両立 本を出版

がん治療と仕事両立 本を出版

がんと診断されたことで仕事を失ったり、再就職を断られたりする人が増えていることから、がん患者の働く権利や会社の同僚への理解の求め方など、仕事と治療を両立させるための具体的な方法を紹介した本を患者の支援団体が出版し、注目を集めています。

この本は、がん患者の支援を行っているNPOが、がんを経験した人たち32人の体験談を基にまとめたものです。本では、まず、がんと診断された直後に会社が病気を理由に解雇するのは違法なことや、治療のためにどのような休職制度が利用できるかなど、患者の働く権利が詳しく書かれています。さらに、治療で休みを取る際、上司や同僚の理解を得るにはどうすればよいかや、電車通勤の際、ドアの近くに立つと押されて傷口が開くので注意が必要といったことなど、患者自身の体験を交えた問題の解決方法が記されています。厚生労働省の研究班によりますと、働く世代でがんと診断された人の3人に1人が解雇されたり、退職を余儀なくされたりしているということで、NPOでは、本の収益金を、がん患者の就労支援に充てることにしています。みずからも乳がんの患者でNPO代表の桜井なおみさんは「仕事を失うと、治療費など、経済的に苦しくなるだけでなく社会とのつながりも失われる。がんでも仕事を続けられるので問題の解決法を示していきたい」と話しています。

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