タンパク質運ぶ微少ファイバー開発 がん研究に活路 京大大学院研究チーム

タンパク質運ぶ微少ファイバー開発 がん研究に活路 京大大学院研究チーム

直径ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)サイズの繊維「ナノファイバー」が、ファイバー内で微少なタンパク質を輸送するシステムを、京都大大学院工学研究科の浜地格(いたる)教授(合成生物化学)らの研究チームが世界で初めて突き止め、18日付(日本時間)の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」(電子版)に掲載された。

 研究チームはこれまでに、水にも油にもなじむ特殊な分子を合成することでナノファイバーの開発に成功。今回は同ファイバーがタンパク質を運ぶシステムを明らかにした。発病すると特殊なタンパク質が増加する前立腺がんなどで、血液中から同タンパク質をより効率的に取り出すことが期待され、がん研究に役立ちそうだ。

 研究チームは、ナノファイバー内で活発に移動する分子の存在を確認。この分子にタンパク質を引きよせる性質を持つビタミンを結合させると、同ビタミンがタンパク質と結合してファイバー内を移動することが分かった。

 研究チームは「タンパク質とビタミンを分離させることができれば、ファイバーを使って細胞内からタンパク質を取り出すことにつながる。今後も研究に努め、医学的に応用したい」と話している。

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