がん治療:ペプチドワクチン療法 先進医療に承認…厚労省

がん治療:ペプチドワクチン療法 先進医療に承認…厚労省

厚生労働省の先進医療専門家会議は18日、新たながん治療法として注目されているペプチドワクチン療法について、前立腺がんに限って先進医療として承認することを決めた。従来は全額自己負担が必要だったが、費用の一部に健康保険が適用されるようになる。厚労省によると、国内外で未承認の医薬品が先進医療に認められたのは初めて。

 承認されたのは久留米大先端癌治療研究センター(福岡県久留米市)が開発した方法。がん細胞の表面にあるペプチド(たんぱく質の断片)から開発したワクチンを注射することで、がん細胞を攻撃する体内のリンパ球を活性化させる。

 対象は、ホルモン療法の効かなくなった進行期の前立腺がん患者のうち、白血球の減少などで標準的な抗がん剤が使えない人。臨床試験の形で、6月から久留米大病院で使用を始める。1人当たり1~2週間に1回のペースで平均13回程度、外来で注射する。

 ワクチンと免疫検査に関する費用(約85万円)は患者の全額自己負担となるが、関連して行う検査などは健康保険が適用される。他の医療機関でも治療を受けられるよう、追加申請の動きがあるという。

 同センターの山田亮所長は「がんペプチドワクチンは、がんの進行を抑え、抗がん剤に比べて副作用が少ないなどの特徴がある」と説明した。

 これまでの臨床試験では、がんの状態がほぼ同じ患者約50人を2グループに分け、ワクチンを投与したグループと投与しないグループの進行状態を比較した結果、投与したグループは約5カ月間、進行を抑えられたが、投与しなかったグループは2.4カ月で進行したという。

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