がん治療の拠点始動へ

がん治療の拠点始動へ

左京区の京都大病院に、がん治療の拠点となる新病棟「積貞棟(せきていとう)」(地上8階、地下1階建て)が完成した。今月末から稼働し、安全で質の高い医療を提供し、新しい治療法の開発や医療関係者の人材育成などにも活用される。

 同病院は2007年にがんセンターを設置したが、関連する各診療科の医師が分散。積貞棟では、1階に29の治療ベッドがある外来化学療法ゾーンやがん相談支援室、2階にはチーム医療でがん治療にあたるフロアを整備し、3階~8階には血液・腫瘍(しゅよう)内科や消化器内科、呼吸器外科などの診療科が入った。

ベッドは294床あるうち、約4割の116床が個室で、8階には、京都市内を一望でき、応接室や付き添いの人専用の控室などを備えた特別病室(105平方メートル)を配置した。1日あたり約12万円(差額ベッド代)を予定している。

 また、国立大学病院としては初めて、加熱調理直後に料理を急速冷却して冷凍保存し、提供直前に再度加熱することで菌の増殖を防ぐ新調理システムを取り入れた。
新病棟は約75億円の事業費の大半を任天堂相談役の山内溥さん(82)が寄付。京都市が定める同病院周辺の高さ制限は20メートルだが、「公共性が高い」として、特例で31メートルの高さが認められた。

 18日、同病院などで記念式典があり、松本紘学長は「社会貢献、研究、教育に関係する病院の役割は大きい。新しいがんとの戦い、治療に向けて頑張ってもらいたい」とあいさつ。式典には山内さんも出席し、「テープカットに来ることができてよかった。有効に使ってもらえると思う」と話していた。

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