がんと闘う押し花作家の永井さんが作品展 6月には自宅にギャラリーも

がんと闘う押し花作家の永井さんが作品展 6月には自宅にギャラリーも

【那須】湯本の押し花作家ノブコ永井(本名・永井宣子)さんは6月15日まで、高久丙の那須オルゴール美術館で作品展「草花の四季」を開いている。2度のがん発覚を乗り越え、創作活動を昨年再開した永井さん。6月上旬にも別の個展を控え、同月末には自宅を開放し個人ギャラリーをオープンさせるなど「とにかく負けない」との思いで活動を充実させている。

 永井さんは仙台市生まれ。15年前から那須を拠点に活動し、2年前に永住。もともと木彫で家具やレリーフを制作する作家だったが、12年前に押し花と出会い、インストラクター資格を取得。県内外で講師を務めてきた。

 8年ほど前に子宮がんが見つかり、懸命な闘病の末完治したが、一昨年6月にすい臓がんが見つかった。5年生存率25%と告知される中、内臓の摘出手術や抗がん剤治療などを継続。体重を20キロ落としながらも乗り越えた。

 現在も通院を続けるが「1度目の闘病のおかげで、めげない精神力が培われた」と永井さん。明るさを失わない姿勢は病院から講話の依頼が来るほどで、「体の中から熱気のようなものが自然とわいてきて『昨日のことは忘れて、今日と明日のことを考えていこう』と思って過ごしてきた」と笑顔を見せる。

 昨年は4回の個展を開き、自宅で教室も再開した。今回は花を大胆に配置し美しい情景を描いた約60点を展示。6月4日からは1カ月間、湯本の休暇村那須でも草花をメーンにした作品展を開く。さらに緑に囲まれた約8千平方メートルの自宅敷地を開放し、6月30日、長年の夢だった自作を展示する喫茶ギャラリーを開設する。

 療養を通じ花に勇気づけられ、感謝の気持ちを深めたという。「私と同じように、作品から元気や希望を感じてもらえたらうれしい」と願っている。

 開催中の個展の問い合わせは那須オルゴール美術館電話0287・78・2733。年中無休。入館料は大人1千円。

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