がん治療に最先端機器導入 聖隷三方原病院

がん治療に最先端機器導入 聖隷三方原病院

地域がん診療連携拠点病院に指定されている浜松市北区三方原町の聖隷三方原病院は、国内で5機目、県内初となる最先端の放射線治療機を導入した。刻々と変化する患者の動きを正確にとらえて腫瘍(しゅよう)部位へ的確に放射線を当てることが可能になり、より精密で安全ながん治療を提供できるようになるため手術時間の短縮にもつながるという。運用開始は31日から。
 導入した治療機「ノバリスTx」は、体表と骨格、内部臓器の動きを3種類の装置で把握し、位置座標を算出。算出したずれをロボット寝台が自動的に補正して精密な治療を実現する。正確に腫瘍の位置をとらえることができるため、これまで行われてきたボルトでの固定などは不要になるほか、正常な臓器への照射を避けることができ、必要最低限の放射線治療で安全に腫瘍を取り除くことができる。
 治療機は寝台が斜め方向に傾けることができるため、あらゆる方向から腫瘍に放射線を照射可能。患者の呼吸に合わせて放射線を発射する同期機能も備えていて、1台であらゆる放射線治療に対応できるという。
 同病院によると、放射線治療は外科手術と同じ局所療法であるが、切開などの必要がないなど患者への負担が少ないため、高齢者などへの適応範囲が広く、今後普及していく治療法という。
 治療機は同病院に新設した放射線治療棟に設置。今後は、2006年から使用してきた従来の放射線治療機を同治療棟に移設して2台体制で治療を進めるほか、専門医などのスタッフも増員していくという。

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