発酵食品「テンペ」、大腸がん予防期待…広島大院教授ら研究

発酵食品「テンペ」、大腸がん予防期待…広島大院教授ら研究

インドネシアの伝統食・大豆発酵食品「テンペ」に、腸内環境を整える働きがあり、大腸がんや大腸炎の予防効果が期待できることが広島大大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授(58)(分子栄養学)らの研究でわかった。23日に徳島市内で開かれる日本栄養・食糧学会で発表する。

 テンペは、植物の葉などに付着するテンペ菌を大豆に加えて発酵させた食品。インドネシアでは400年以上の歴史がある。

 加藤教授らによると、高脂肪食を与えて腸内環境を悪化させたラット8匹に3週間、テンペを食べさせたところ、大腸がんや大腸炎の危険因子の二次胆汁酸が60~70%減少し、腸内の悪玉菌を取り除く腸管免疫能の指標・IgAが5倍以上に増えたという。

 今後はテンペのどの成分が腸内環境の改善に関係しているのかや、病気への作用を解明し、食品開発などを進める。

 テンペの研究では、これまでにも糖尿病や動脈硬化など生活習慣病を予防する効果があることを岡山大医師薬学総合研究科のグループが確認している。加藤教授は「研究が進めば、同じ大豆発酵食品の納豆のように、世界中に普及する可能性がある」と期待する。

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