中津市が口腔がん検診 自治体主体は県内初

中津市が口腔がん検診 自治体主体は県内初

中津市は6月から、中津歯科医師会(福成文隆会長)と協力して、口腔(こうくう)がん検診を始める。地方自治体主体の同検診は全国的に珍しく、県内では初めて。日本近代歯科医学の先覚者・小幡英之助の出身地で始まる新たな取り組みに、関係者は「モデルケースになるよう、頑張りたい」と張り切っている。

 同歯科医師会が、2007年に開いた講演会で、河野憲司大分大医学部付属病院口腔外科教授の「早期発見の大切さ」に共感。独自企画の歯の健康まつり(毎年6月)で継続中の検診を充実するとともに、新貝正勝市長に打診。09年度から協議を重ね、実現した。
 検診は本年度3回(6月6日、10月24日、11月21日)で、市が同歯科医師会に委託して行う。口中粘膜の視診、触診、問診で、08年の歯の健康まつりから検診している河野教授、黒川英雄大分赤十字病院口腔外科部長、冨永和宏九州歯科大教授の専門家が担当。市健康保険年金課によると、市民の関心も高く、第1回検診の予約受け付けは「初日(5月19日)だけで70人を超えた。予想以上の反響」(担当者)という。
 検診総括責任者の河野教授は「行政検診の胃がん、肺がん検診などと同じ扱いになったことが画期的。組織再建など治療技術は進んでいるが、口は大切なところ。発見が早ければ、治療後の生活質低下も防げる」。福成会長は「気付きにくい病気で、患者数が増えていることを知らない人も多い。ぜひ検診を」と呼び掛けている。

 <ポイント>口腔がん
 舌がん、口底がん、歯肉がんなどの総称。初期は痛みなどが少ないため、気付かないことも。口の中だけに発見は比較的容易で、がん化の可能性がある舌や歯肉が白くなる白板症など、口腔前がん病変の早期発見も期待できる。中津市の検診は基本的に40歳以上の市民が対象(69歳以下が千円、70歳以上無料)だが、希望があれば、実費(3千円)で中津歯科医師会が受け付ける。

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