アステラスががん領域強化、15年3月期営業利益2400億円へ

アステラスががん領域強化、15年3月期営業利益2400億円へ

[東京 25日 ロイター] アステラス製薬(4503.T: 株価, ニュース, レポート)は25日、2015年3月期を最終年度とする5カ年中期計画を発表した。連結売上高は1兆1000億円(2011年3月期予想は9400億円)、営業利益は2400億円(同1520億円)を目指す。

 免疫抑制剤「プログラフ」や排尿障害改善剤「ハルナール」という主力薬2製品の米国での特許切れにより、足元では収益に大きな影響を受けているが、泌尿器領域や移植領域での優位性確立やがん領域の強化などで収益の回復を図る。

 売上高営業利益率は、売上原価の低減や経費の効率化などにより、11年3月期の16%から15年3月期には22%に引き上げる。研究開発費は対売上高比率でおおむね16%以上の確保を計画している。研究開発のうち、今中計期間中は「抗体医薬」への投資を積極化させる方針。

 為替は1ドル=90円、1ユーロ=130円を前提にしている。

 同社は、「プログラフ」と「ハルナール」の特許切れによる収益減からの早期回復や後期パイプラインのさらなる充実、第3の柱の構築などを現在の課題として挙げており、今中計でのテーマとなっている。

 がん領域の強化について、野木森雅郁社長は会見で「今後の大きな成長ドライバーになる。競争の激しい領域への遅い参入だが、十分に競争優位を築けると判断した」と述べた。同社は、泌尿器領域や移植領域に次ぐ第3の柱として、がん領域を位置付けている。

 6月2日を期限として株式公開買い付け(TOB)を行っている米医薬品会社OSIファーマシューティカルズ(OSIP.O: 株価, 企業情報, レポート)が加わることにより、がん領域でのパイプラインが充実。買収が実現すれば、中計期間中に複数のがん治療薬が発売できる見通しだ。ただ、2015年3月期の業績見通しにはOSIの寄与は含んでおらず、「買収が完了した場合、2400億円にOSIの利益が加わる」と述べた。

 過活動膀胱治療薬では、現在市場に出ている「ベシケア」に加え、2012年頃に「ミラベグロン」を発売する予定。同領域では、11年3月期の売上高983億円を15年3月期には1700億円以上に拡大させる。

 地域的には、アジアのなかでも中国での拡大を図る。15年3月期には中国での売上高を11年3月期比で倍増以上にする方針。10年3月期に約300人だったMRも倍以上の増強を計画している。

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