がん新薬、新興国強化で2010年問題克服 アステラスが経営計画

がん新薬、新興国強化で2010年問題克服 アステラスが経営計画

 アステラス製薬は25日、2010年度から5カ年の新中期経営計画を発表した。強みとする泌尿器、移植領域に加え、がん領域でも新薬投入などに注力するほか、中国など新興国事業を強化し、主力薬の特許切れに伴う2010年問題の克服を狙う。

 最終年度の2014年度には、売上高を現在の9656億円から1兆1000億円にまで引き上げる計画だ。

 新興国強化では、中国での売上高600億円以上を目指すほか、ブラジルを中心にラテンアメリカ地域での事業も拡大し、米国、カナダの北米と合わせて2300億円以上を狙う。

 製薬業界は、2010年前後に主力薬(新薬)の特許切れが相次ぐ「2010年問題」に直面している。新薬の特許が切れると、同じ成分を使った安価な後発薬にシェアを奪われてしまうため、各社とも収益力が低下することが懸念されている。

 アステラスでは、07年から欧米で相次いで特許切れした主力の免疫抑制剤「プログラフ」の売り上げが、10年3月期は前期比12%減の約1636億円に落ち込んだ、今年米国で特許切れする排尿障害改善薬「ハルナール」の今期の売上高は41%減の673億円に縮小する見通しで、収益に与える影響は深刻だ。

 会見で野木森雅郁社長は「喫緊の課題である主力薬の特許切れを克服し、新たなステージへと成長を加速する」と述べた。

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