生命研、膀胱癌の予後予測に役立つ遺伝子群を究明

生命研、膀胱癌の予後予測に役立つ遺伝子群を究明

膀胱癌のオーダーメード治療にも寄与の可能性
大徳所在の韓国生命工学研究院(院長パク・ヨンフン)はチュ・インソン博士チームが遺伝体・生物情報学技法を利用して膀胱癌の進行と予後を予測を可能にする遺伝子発現パターンを究明したと5月26日に発表した。

研究チームは韓国人の膀胱癌患者165人の腫瘍組織を含む233個の膀胱組織試料についてDNAチップを利用して遺伝子発現パターンを調査、その結果を生物情報学的技法で分析して膀胱癌の進行と患者の予後に関連する遺伝子群を突き止めた。

また初期の段階である表在性膀胱癌の患者の約20%程度が予後が悪い浸潤性膀胱癌に進行するが、この際に重要な役割をするE2F1を中心とする約1500の遺伝子を突き止めた。

今回の研究は遺伝子発現の情報をもとに表在性膀胱癌が浸潤性膀胱癌へ進行する可能性を判別できる遺伝子診断技法を世界で初めて開発したもので、その重要性が認められて臨床腫瘍学分野の権威誌である『Journal of Clinical Oncology』誌5月号に掲載された。

研究チームの関係者は「遺伝子の発現パターンを利用した新たな診断法が開発されれば既存の癌の診断方法を画期的に補完し、患者の予後の予測の正確度が上がる。遺伝体情報をもとにした癌患者個人個人に合わせた治療に活用できる。いまだに膀胱癌の治療に効率的な抗癌剤が開発されていないのが現実だが、今回の研究結果は新薬開発にも手がかりを提供できると思う」と話している。

現在、研究チームは生物情報学技法を利用して遺伝子の個数を10個前後に圧縮する研究と膀胱癌の治療剤として活用できるターゲット遺伝子を見つけるための後続研究を行なっている。

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