乳がん専門医療センター、橋本市のクリニックに開設…和歌山

乳がん専門医療センター、橋本市のクリニックに開設…和歌山

検診、治療、ケアを一貫患者の負担軽減
 乳がんの検診から診断、治療、治療後のケアまでを一貫して行う「紀和ブレスト(乳腺)センター」が、橋本市岸上の紀和クリニック内に開設され、本格的な運用が始まった。

 乳がん患者に特化した医療センターは県内で初めてという。乳腺外科医2人が常勤、最新の医療機器を備え、伊都地方や奈良県五條市なども含めた地域の治療拠点として、役割が期待される。

 センターは昨年9月、県立医科大病院紀北分院から乳腺外科医・梅村定司医師(43)をセンター長に招き、開設。今年1月、同大第1外科から同・玉置剛司医師(45)を副センター長に迎え、看護師、放射線技師、理学療法士ら約20人の専門スタッフをそろえた。

 乳がん治癒は10年かかるといわれるが、その間に主治医が2、3人代わったり、検診、診断、手術ごとに病院や医師が違ったりすることも多く、梅村医師は「患者の心身の負担を軽減するためにも、一つの病院で継続して診ることが必要」とセンターの意義を語る。センターでは、外科手術とともに乳房再建手術も行っており、患者のQOL(生活の質)向上に努めている。

 設備も充実している。マンモグラフィ(乳房X線撮影)に加え、磁気共鳴画像(MRI)装置に専用機器を設置して撮影する「MRマンモグラフィ」を導入。悪性・良性の判定や、がんの広がりをより詳しく診断できるようになった。化学療法室は、リラックスできるように、リクライニングシート4台、ベッド2台、小型テレビも配備した。

 乳がん検診では、仕事を持つ女性が受診しやすいように5月から第1月曜の午後6~8時に予約制で夜間検診を始めた。早期発見であれば、乳房の温存も可能で約90%が助かると言われる。しかし県健康づくり推進課によると、2008年度の県内女性(40歳以上)の受診率は22・5%と低い。

 梅村医師は「日本人女性の20人に1人が乳がんを発症するとされる。受診率の低さが治療を困難にしており、様々な手を打って受診率を高くし、大切な命を守っていきたい」と話す。問い合わせは同センター(0736・34・1255)へ。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


肝臓医療講演会6月5日に~肝がん検診団の川西医師を迎え »
« フォーラム:家族失った苦しみ 来月、国立がんセンター名誉総長が体験語る /徳島