抗がん剤過量投与し重体 九大病院別府先進医療センター

抗がん剤過量投与し重体 九大病院別府先進医療センター

九州大学病院・別府先進医療センター(大分県別府市)は27日、食道がんの治療で入院していた70代男性に抗がん剤を過剰に投与し、意識不明の重体になる医療事故があったと発表した。

 久保千春院長や牧野直樹センター長らの説明によると、男性は県外在住で4月12日から入院していた。40代の男性医師が治療を担当し、4月15日~5月1日に放射線治療をし、4月19~23日と26~30日に2種類の抗がん剤を点滴で投与する治療をした。

 5月6日の血液検査で白血球や血小板の数が異常だったため、この医師が調べたところ、いずれも低い濃度で与えるべき抗がん剤を、誤って1.5倍と2.8倍の濃度で与えていたことがわかった。医師が思い違いで薬剤室への指示を誤ったという。

 男性は14日に腎障害やけいれん発作を伴う意識障害と多臓器不全を併発し、意識不明の重体となっている。同センターは医療事故が起きたことを男性の家族に謝罪した。

 同センターは事故調査委員会を設置した。記者会見で久保院長は「患者及び家族の信頼を裏切る結果となり、深くおわび申し上げます。今後は薬剤投与を医師や薬剤室、看護師がチェックできる体制にする」と話した。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


フォーラム:家族失った苦しみ 来月、国立がんセンター名誉総長が体験語る /徳島 »
« ルートビヒがん研究所が臨床データ技術を採用=米メディデータ〔BW〕