インタビュー:がん分野はM&A含め成長加速へ=第一三共

インタビュー:がん分野はM&A含め成長加速へ=第一三共

東京 28日 ロイター] 第一三共(4568.T: 株価, ニュース, レポート)の次期社長に内定している中山讓治副社長は28日、ロイターとのインタビューで、M&A(買収・合併)について「チャンスがあれば積極的にやっていく」との姿勢を示した。

 強化したい領域としてがん分野を挙げ、「M&Aには限らないが、ジョイントベンチャーなどで外部資源を取り込んで、成長を加速することは必要」とした。 

 中山副社長は「良いチャンスがあれば買収は有効な手段になる。強化が必要な分野では、目を皿のようにして外を見ている」と述べた。さらには「良いと思える相手ならかなり頑張って取りに行くことになるが、巡り合えなければ、いい加減な会社を買うよりは自社でやることになる。常に両面を意識していく」とも付け加えた。

 2013年3月期までの中期計画では、「がん」と「循環代謝」の分野での競争力向上を研究開発戦略のひとつとして挙げている。 

 <ランバクシー完全子会社化の計画はない> 

 子会社のインド製薬大手、ランバクシー・ラボラトリーズ(RANB.BO: 株価, 企業情報, レポート)の完全子会社化、上場廃止の可能性については、「ランバクシーは高いブランド力があり、尊敬されている企業だ。そのひとつは、インドで上場している優れた製薬企業という面がある。今のところ、上場した形で経営することに不便は感じておらず、完全子会社化の計画はない」と述べた。

 米食品医薬品局(FDA)がランバクシーのインド2工場からの製品輸入禁止措置を取っている問題については「できるだけ早く解決したい。人を投入し、密なコミュニケーションを取って対応しているが、いつ、どうなるとは言えない。できることは、求められる最善策を最短で出すことを続けていくしかない」とした。

 同社は、4月1日に日本でジェネリック医薬品市場に参入するために「第一三共エスファ」を設立し、現在、10月の事業開始に向けて準備を行っている。ジェネリック医薬品市場は、28日にフランス製薬大手サノフィ・アベンティス(SASY.PA: 株価, 企業情報, レポート)が日医工(4541.OS: 株価, ニュース, レポート)との合弁で参入を発表するなど、競争が激しくなっている。中山副社長は「いずれ海外の会社も入ってくると思って準備していた。第一三共らしさをどのように出すかが大事だ」と述べ、品質、情報、安定供給、経済性という4つの安心をきちっと実現したいと語った。

 中山副社長は、6月28日の定時株主総会を経て社長に就任する予定。庄田隆社長と方向性を変えることはないが、中期計画で打ち出した数字を達成するなど実績面にこだわること、組織力を高めることを意識して経営を行うとした。

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