喫煙女性の肺がん率は4倍!――たばこフォーラムレポート(2)

喫煙女性の肺がん率は4倍!――たばこフォーラムレポート(2)

国立がん研究センターは、5月31日の世界禁煙デーに、厚生労働省と共済で「タバコフリー築地フォーラム2010~ジェンダーとタバコ」を、国際研究交流会館で開催した。
フォーラムの後半は、今年度の禁煙デーのテーマである「ジェンダーとタバコ」について、3人の専門家が講演した。

ここでいうジェンダーは、特に「女性をたばこのマーケティングから守る」ことに焦点が当てられており、女性にとっての脅威は自身の喫煙だけでなく、パートナーなど男性からの受動喫煙にさらされており、妊娠中の女性とその胎児にとっての影響について危惧している。

WHOの報告書によると、アメリカでは、1987年までに女性のがん死の原因は乳がんを抜いて肺がんが1位となっており、たばこを吸う女性の肺がん罹患率は吸わない女性の4.2倍にもおよび、ほかに致死的疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心筋梗塞、クモ膜下出血のリスクも数倍になることが確認されている。

特に女性の妊娠中、出産後の禁煙については、おそるべきデータが紹介されており、まず妊娠中も喫煙を続ける女性は、低学歴・無職・低社会経済状態であることが多いと報告されている。

喫煙女性の妊娠への影響は、非喫煙女性に比べ、早産・自然流産が1.5倍、周産期死亡が1.4倍、低出生体重児が2倍と報告されている。子どもの受動喫煙の影響は、乳幼児突然死症候群が4.7倍、5歳以下の子どものたばこ誤嚥事故は2007年時で年間3,338件と報告されている。

胎児にとって安全なニコチン許容量などはなく、受動喫煙の害を考えると、父親となるパートナーの禁煙も厳重に行われるべき、としている。

禁煙できない重度のニコチン中毒は、すでに病気であり、日本でも保険診療が可能となっている。女性のみならず、未来を担う子どもたちへの害も考慮すれば、一刻も早く禁煙プログラムを実行することが重要だとしている。

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