発光素材でがん発見 群馬大が新技術 有機ELの技術応用

発光素材でがん発見 群馬大が新技術 有機ELの技術応用

群馬大は、次世代テレビ用のディスプレーとして開発が進む有機エレクトロルミネッセンス(EL)の発光素材を使って、がんの新たな画像診断技術を開発したと発表した。

 体内でがん組織の周囲が低酸素状態になる現象を利用。有機ELの素材で、酸素が薄くなると発光する金属化合物を体内へ投与し、外部から光線を当てることで、がん組織を光らせる。現在の検査技術で見逃しやすい小さながん組織を鮮明に判別できるとしている。

 同大の竹内利行副学長らの研究グループは約三年前から、有機ELの技術を医療現場へ応用するための実験を開始。有機EL用素材の金属化合物「イリジウム錯体」が、酸素濃度の低い状態で発光をする特性に着目した。マウスの体内に投与して外部から画像撮影した結果、直径二ミリほどの微小ながん組織を撮影することに成功した。

 竹内副学長は「体内への投与は、静脈注射や錠剤の服用のほか、皮膚への塗り薬でも可能。人間に投与しても健康上の害はない」と説明。医療現場での可能性について「既存の陽電子放射断層撮影装置(PET)などに比べ、撮影機器が簡易で安価。胃や大腸など消化器系のがんや乳がんなどの診断へ応用が期待できる」と話している。 

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