子宮頸がん予防へ 接種費の助成波及

子宮頸がん予防へ 接種費の助成波及

若い女性に患者が増えている子宮頸(けい)がんの予防に、県内市町村の一部がワクチン接種の助成を始める。美里町は小学6年全員を対象に、接種費用を全額補助。小国、芦北両町も費用補助を目指す。何よりも早期発見が必要とされるため、国などは子宮頸がん検診を受けやすくする対策にも乗り出している。(磯部佳孝)

  子宮頸がんは子宮の入り口にできるがん。性交渉で感染し発症する。症状によっては子宮を摘出しなければならず、死亡するケースもあるという。一方で、原因などが解明されているため「自分で防げるがん」とも言われ、予防面が重視される。

  その予防法の一つが、国内で昨年12月に発売されたワクチンの接種だ。ただ、半年間で3回受ける必要があり、費用も計5万円程度と高額。手間と費用がかかるため、接種はあまり広まっていないのが実情という。

  そこで美里町は今年度から、接種希望者への費用の全額補助を決めた。ワクチンは特に性交渉前の年齢での接種が効果的とされるため、対象は町内のすべての小学6年の女児50人。全額補助は県内初の試みという。町保健課は「子宮頸がんで失う命を少しでも救いたい」と話し、中学生を対象に加えることも検討している。

  小国、芦北両町も、6月定例会にワクチン接種を助成する議案を提案する。小国町は小学6年と中学1~3年に半額を補助し、芦北町は町内の中学1~3年を対象に全額補助する予定。

  ただ、ワクチンを打てば万全だとも言えない。感染源のひとつ、ヒトパピローマウイルスが接種前に子宮にある場合はワクチンの効果がないとされ、ワクチンが効くのも15年程度と言われている。

  そこで国などが推奨しているのが、ワクチン接種に加えて子宮頸がん検診を2年に1回程度、定期的に受けることだ。

  早期発見につながるため、国は昨年度から20、25、30、35、40歳の女性に市町村を通じて子宮頸がん検診の無料券の配布を始めた。この年齢に該当しない女性に対しても検診料を助成しようと、八代市では20歳以上の女性に検診料の約7割を補助している。

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