遠隔地結び、がん病理診断

遠隔地結び、がん病理診断

滋賀県立成人病センター(守山市)は、遠隔診断システムを活用した病理診断支援ネットワークの構築に乗り出す。がんなどの正確な治療に欠かせない病理医が不足している県内の病院や診療所と連携し、地域医療の充実を目指す。12日には、県内の病理関係者らに必要性を訴えた。

 病理医は、細胞や組織から病状などを診断する。同センターによると、県内60病院のうち、病理医がいるのは非常勤も含めて12病院にとどまっている。

 遠隔診断は専用の装置や通信回線を使い、画像データを送受信して行う。病理医がいない病院で患者から採取した細胞や組織の標本を輸送せずに診断できるため、診断や治療方針決定の迅速化につながり、手術中の診断にも利用できる。

 病理医がいる複数の病院がネットワークに加わることで一つの標本を複数の病理医でチェックでき、病理医育成にも役立つという。

 成人病センターでは県内の病院を対象に意向調査を進めながら、センター内に遠隔地の病理診断などを担う「病理診断支援・教育センター」を設立し、年内にもシステムのモデル運用を始める方針。

 この日は県内の病理医ら約50人が集まり、成人病センター研究所の真鍋俊明所長が講演で「県民の健康創生や病理医の育成につながるシステムを提供したい」と強調した。

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