キャンサーリボンズ、第2回「がん支えあいの日」記念フォーラムを開催、山田邦子さんもトークに参加

キャンサーリボンズ、第2回「がん支えあいの日」記念フォーラムを開催、山田邦子さんもトークに参加

キャンサーリボンズは、6月21日の「がん支えあいの日」を前に、第2回目となる記念フォーラムを6月19日に東京虎ノ門・ニッショーホールで開催した。今回の記念フォーラムでは、「つなげよう、がん支えあいの心を。あなたが大切だから」をテーマに、タレントの山田邦子さんをコーディネーターに迎え、「がん支えあいトーク:体験したからこそ伝えたい!あなたにあった検診・自分らしい生活」が行われた。

 また、山田さん率いるスター混声合唱団によるコンサートも行われ、会場が一体となって「がん支えあいシンボルソング」を合唱した。さらに、当日は、別プログラムで、“がん患者さんの「働くこと」を支えあうために”と題したトークセッションも実施された。

 第2回記念フォーラムの開催にあたり、聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージングセンター院長でキャンサーリボンズの福田護理事長が挨拶した。「今回の記念フォーラムは、“つなげよう、がん支えあいの心を。あなたが大切だから”をテーマとしているが、このテーマは、多くのがん体験者から寄せられた『自分たちの体験を、ほかの患者さんのために生かしたい』、『がん支えあいを行う社会づくりの役に立ちたい』という言葉から生まれたもの。この記念フォーラムをきっかけに、一人でも多くの方が、がんケアのネットワークに加わって欲しい」と、がん支えあいの輪がさらに広がっていくことに期待を寄せた。

 続いて、「がん支えあいトーク:体験したからこそ伝えたい!あなたにあった検診・自分らしい生活」が行われ、朝日エルグループ会長でキャンサーリボンズの岡山慶子副理事長とタレントの山田邦子さんをコーディネーターに、タレントの橋本志穂さん、キャンサーリボンズ理事で昭和大学病院ブレストセンター長・教授の中村清吾先生をパネリストに迎え、乳がんを例に、自分に合った検診選びについて、また、がん治療中に自分らしく生活することの大切さについて意見を交わした。

山田さんは、3年前にテレビ番組での検診がきっかけとなって、乳がんであることがわかったという。「私の場合は偶然、早期発見できて、早期治療したおかげで、すっかり元気になれた。日本のがん検診受診率はまだまだ低いので、来場者のみなさん一人ひとりがリーダーになってがん検診を受診するよう伝えていって欲しい」と訴えていた。

 そんな、山田さんの影響で乳がん検診を受診したという橋本さんは、「フリーになる前は、年に1回、必ず会社の検診を受けていた。それから10年以上、検診する機会がなかったが、山田さんに乳がんが発見されたことで、私も心配になって、マンモグラフィー検診を受診しようと決意した」とのこと。

 ここで中村先生が、乳がん検診の現状について紹介。「乳がん検診の方法には、問診、視触診のほかに、マンモグラフィー検査、超音波検査がある。マンモグラフィー検査では、乳房を薄く伸ばして、X線を使った検査を行う。一方、超音波検査は、乳房の表面から超音波を加えて検査を行う。最近は、マンモグラフィー検査が注目されているが、実は20代、30代の若い層では、小さなしこりを発見にくいことが指摘されている。そのため、超音波検査を組み合わせた検診を行うことをすすめている」と、乳がん検診は自分の年齢、リスクをよく理解した上で、どんな検査を受けたらよいのか医師と相談しながら適切な方法を選ぶことが大切だとアドバイスしてくれた。そして、最新の超音波検査方法である「乳房超音波自動スキャナー」について、山田さんがレポート取材してくれた様子が、映像で紹介された。
 また、がん治療を受けてからの生活について山田さんは、「いつも元気にしているように見える私でも、やはり落ち込む時がある。そんな時は、メソメソしてもいいと思う。がんは長くつきあっていく病気。でも、落ち込んだ次の日には気持ちを切り替えて元気になるように心がけている。私の場合、がん治療をわかってくれる仲間がたくさんいることが、生活の大きな支えになっている」と、周りの協力があってこそ元気な自分でいられるという。

 岡山副理事長は、「以前のがん医療は、治療ばかりが重視され、生活については後回しにされていた。しかし、最近では、術後の暮らしが快適で豊かだと、よい医療循環が生み出されるという考えも出てきている」と指摘。中村先生は、「自分らしい生き方ができるように支援していくことも、がん医療にとって重要になってきた。医師が患者さんの話をよく聞くことはもちろんだが、患者さん同士が医師に相談しにくいことでも話し合えるような空間を医療現場に作る必要があるだろう」と、がん患者の生活の質を高めることの重要性を強調した。

 がん支えあいトークが終了すると、山田さんが率いるスター混声合唱団がステージに登場。コンサートでは、「夏の思い出」、「夏は来ぬ」、「われは海の子」など、夏にまつわる歌が披露され、会場はすっかり夏の雰囲気に包まれた。そして、最後には、ステージと会場が一体になって、「がん支えあいシンボルソング -あなたが大切だから-」を大合唱した。

 なお、当日は別プログラムとして、“がん患者さんの「働くこと」を支えあうために”と題したトークセッションも実施された。

 トークセッションの前には、「がん患者が自分らしく働くために」をテーマに癌研究会有明病院 顧問の土屋了介先生による講演が行われ、「がん患者の症状は一人ひとり違う。がん患者が自分らしく働いていくためには、医師が指揮者となって、ケアマネージャーや看護師などとの調和をとっていく必要がある。そして、なにより血の通った体温が感じられる“愛”のこもった対応が大切だ」と訴えた。
 トークセッションでは、キャンサーリボンズの岡山慶子副理事長をコーディネーターに、パネリストとして、がん体験者で日本対がん協会の関原健夫常務理事、キャンサーリボンズ理事で産業医、荒木労働衛生コンサルタント事務所の荒木葉子所長、キャンサーリボンズ委員で虎の門病院分院内科総合診療科の川畑雅照部長、労働者健康福祉機構の伊藤庄平理事長が参加。キャンサーリボンズが実施した、がん診療連携拠点病院のスタッフやがん治療中の患者への調査結果を紹介しながら、今後のサポートに向けて何をしていけばいいのか、さまざまな立場を超えてディスカッションした。

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