がんに負けぬ動物愛する心 有城さん、一関で講演

がんに負けぬ動物愛する心 有城さん、一関で講演

 捨てられたペットを世話し、公開する「ボランティア110番動物園」を滋賀県で開いている有(あり)城覚(しろさとる)さん(66)=同県近江八幡市=の講演会が27日、一関市川崎町の道の駅かわさきで開かれる。移動動物園として動物とともに全国を巡回する有城さんはがんに侵されながら、自らの命を削って小さな命の大切さを訴える。

 有城さんは元京都府警の警察官。飼い主に捨てられたり、虐待でけがを負い交番に持ち込まれる動物の世話を続けてきた。自動車に足をひかれたカメ、虐待を受けたウサギなど、人間によって傷ついた動物たちを自費で面倒をみている。

 「動物との触れ合いを通じ命の大切さを知ってもらおう」と20年余り前から移動動物園として、主に関西地方の保育園や学校で動物を公開。定年退職後、滋賀県東近江市にボランティア110番動物園を開園した。

 「捨てられた命を救うおまわりさん」の活動を知った道の駅かわさきの千葉勝雄駅長が依頼し、2006年に同道の駅で通算600回目となる移動動物園が開催された。親子連れがウサギやひよこ、イグアナなど約200匹の動物に触れ、命のぬくもりを実感した。

 今回の講演は二人三脚で歩んできた妻繁子さん(63)に、これまでのお礼に何をしてほしいか聞いたところ、川崎町への訪問を熱望。アルツハイマー病が進行していたが、温かいもてなしは記憶の片隅に残っていた。7月に手術を控える有城さんは、手術前の最後の遠出として訪問を決めた。

 「動物好きということではなく、正義感で続けている」と有城さん。「親子の殺しや子ども虐待など現代は病んでいる。弱者の目線に立つことを子どもに学んでほしい」と願う。

 講演会は午後6時半から。問い合わせは同道の駅(0191・36・5170)へ。

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