がん患者、「食」で支えて 料理研究家・辰巳芳子さん講演

がん患者、「食」で支えて 料理研究家・辰巳芳子さん講演

 がんなどの患者と家族の支援に取り組む金沢大学の教員を中心としたグループは26日、「食と排せつ」をテーマにしたイベント「生きるセンス 食べるセンス 出すセンス」を金沢市内で開いた。

 料理研究家の辰巳芳子さん(85)の講演会や、医師や看護師による排せつや在宅療養の相談会などが行われた。約350人が参加し、関心の高さをうかがわせた。

 辰巳さんは、料理研究家の草分け的存在だった母・浜子さんから料理を学んだ。近年は、高齢者や病気の人でも飲みやすいスープやお吸い物の良さを広める活動をしている。

 講演では、半身不随となり8年間、寝たきり生活を送った父親の介護体験にも触れ、点滴などに頼らず口から食べることが排せつや内臓の機能を保つためにも重要であると強調した。

 暑さが厳しい夏の闘病生活で、父親がトマトスープを飲むと笑顔を浮かべたエピソードを紹介し、介護をする人に向けて、「患者が好きなほっとするものを作って、支えてあげてほしい」と呼びかけた。また、イワシのつみれ汁を例に挙げ、「生臭さを取るために丁寧に血抜きをする一手間が大事」と説いた。

 会場では辰巳さんのレシピをもとに、玄米と小松菜の2種類のスープが振る舞われ、「おいしい」「もっと飲みたい」といった声が出ていた。

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