「中皮腫発生まだ続く」奈良医大教授指摘…尼崎で報告会

「中皮腫発生まだ続く」奈良医大教授指摘…尼崎で報告会

 兵庫県尼崎市の小田公民館で開かれている「アスベスト被害の救済と根絶をめざす尼崎集会」は27日、医師や支援団体の関係者ら6人によるアスベスト問題の現状や課題についての報告が行われた。奈良県立医大の車谷典男教授は「潜伏期間を考えると、少なくとも2017年頃までは、クボタ旧神崎工場の周辺に住んでいた人から中皮腫の発生が続き、その後も発病する人が出る可能性がある」との考えを示した。

 車谷教授は「クボタ周辺の被害を再検証する」と題して講演。同工場で1957年から75年まで使用されたとされる、毒性の強い青石綿の使用量と、工場周辺住民の患者数の推移を踏まえ、57年を起算点に中皮腫の潜伏期間を、50~60年と考え、患者の発生時期を推定した。

 また、山口宇部医療センター(山口県宇部市)の岡部和倫医師は、教員にも被害が広がる現状を紹介。「欧米では、教員はアスベストに暴露する危険が高い職業だとされている」と指摘、学校での被害も考える必要があるとした。そのうえで「発生状況を把握し、追跡調査ができるよう、中皮腫患者の充実した登録制度が必要だ」と述べた。

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