唾液で高精度ながん発見が可能と発表!慶大最先端生命科学研

唾液で高精度ながん発見が可能と発表!慶大最先端生命科学研

【PJニュース 2010年6月30日】6月28日、慶応大学最先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)が、「唾液検査でがんを発見する新技術を開発」と発表しました。

発表は「慶應義塾大学先端生命科学研究所(山形県鶴岡市、冨田勝所長)(以下慶大先端研)の杉本昌弘講師らのグループは、唾液を分析してがんを高精度で発見する画期的な方法を開発しました。これはUCLA((カリフォルニア大学ロサンゼルス校))歯学部David T. Wong(デビッド・ウォン)教授らとの共同研究によるものです」とHPに記されています。

ガン検診の必要性や有用性が説かれているにもかかわらず、血液検査、画像診断、細胞診などいずれもある種の制約と苦痛が伴うものばかりです。このため、がん検診の受診率は低迷を余儀なくされています。今回の発見により唾液でがん検診が行えるとなれば、検診率向上に計り知れない恩恵を与えます。

唾液を検体とした診断技術開発は今に始まったことではありません。臨床病理学会や臨床検査学会に所属する研究者や臨床検査診断薬メーカーが開発にしのぎを削ったこともあります。残念ながら、がん検診の実用化に至っていないという経緯があります。唾液による検査が可能となれば、患者に身体的な負担をかけずに済むことから急速な普及が期待できます。

いまだその全貌が明らかにされていませんが、今後実用化に向け専用の測定装置の開発や臨床試験が行われるものと思われます。検査項目が「がん」だけに、診断精度、擬陽性(ホールスポジティブ=がんではないものをがんと判定すること=これは未だ許される)や擬陰性(ホールスネガティブ=がんをがんではないと判定すること=あってはならないこと)、検査時間、検査費用、薬価収載など課題が山積しています。それらを乗り越え、早期の実用化を期待したいものです。

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