衛星超高速ネット使い、がんの病理診断

衛星超高速ネット使い、がんの病理診断

 岩手、沖縄、東京3都県の大学病院を人工衛星の超高速インターネット回線で結び、精密な画像を使ってがんの病理診断を行う実験が30日、行われた。

 がん治療では、がん化した細胞を調べる病理医の診断が欠かせないが、専門医の数は不足しており、遠隔地での病理診断が可能になれば、がん治療の地域格差の是正にもつながりそうだ。

 実験は、岩手医大(盛岡市)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で実施し、琉球大医学部(沖縄県西原町)と国際医療福祉大三田病院(東京都港区)が参加した。

 2008年に打ち上げられた衛星「きずな」の超高速インターネット回線を使い、参加病院が互いに皮膚がんや乳がんなどの画像を交換するとともに、医師同士が音声で会話しながら診断にあたった。

 日本病理学会などによると、病理専門医は全国に2052人(2009年9月現在)で、医師全体の0・7%にすぎず、多くが都市部の病院に集中している。

 岩手医大の沢井高志教授(62)は、「手術中に迅速な診断が必要な場合にも役立つ。衛星回線を使うことで、光ファイバーなどの高速通信網がない地域でも利用できる」と期待する。

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