がん検診 受信率、前年度下回る

がん検診 受信率、前年度下回る

死亡原因のトップ、がんの検診受診率が県内で下がっている。2008年度の受診率は胃がん10・6%(07年度15・9%)、肺がん26・6%(同40・4%)など、大腸がん、子宮がん、乳がんを加えたすべてで前年度を4・1~13・8ポイント下回った。県は08年度に特定健康診査(メタボ健診)が導入されたことが原因の一つとみている。

 07年度までは各市町村が基本健康診査とがん検診を実施していた。08年度に、基本健康診査がなくなり、全国健康保険協会や国保などの医療保険者が実施主体となるメタボ健診が新たに始まった。
 実施主体が異なるようになったことで、メタボ健診とがん検診の担当課が異なる自治体も。「検診情報の連携不足や人員配置などの体制が手薄になったことも考えられる」(県)という。
 加えて、メタボ健診では医療保険者から受診券が発行されるようになった。がん検診は従来通り受診券はないが、「がん検診にも受診券が必要と思ったり、送られてこないことから検診対象者ではないと思い込んだ人もいたようだ」と分析する。
 受診率の低下は全国的な傾向。国は、受診率を上げるため、公民館などで行う巡回検診の際にがん検診が同時に受けられるような態勢づくりを各自治体に求めている。同時実施率100%の九重町では、08年度の受診率が胃がんは43・8%、肺がんは77・3%と県平均を大きく上回った。
 都市部では同時実施が難しいケースも。大分市は「身近な公民館などで検診が受けられるように」と月約40カ所で巡回検診を実施しているが「検診車の駐車スペースの確保が難しく、同時実施は月1カ所ほど」という。
 県健康対策課は「3人に1人はがんで亡くなっている。早期発見、早期治療につなげるためにも関心を持ち、積極的に受診してほしい」としている。

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