「骨髄移植経験者でW杯を」 岐阜・可児の男性が白血病闘病記

「骨髄移植経験者でW杯を」 岐阜・可児の男性が白血病闘病記

 白血病と闘う岐阜県可児市の会社員京極健一さん(35)が3度目の骨髄移植を前に、半生や治療の経過をつづった「余命は2010年の年末やけど…必ず勝ってみせる!!」を自費出版した。10代後半に、ブラジルに留学するほどサッカーにのめり込んだだけに、病を克服し、骨髄移植経験者らによるサッカーのワールドカップ(W杯)開催を夢見る。

 京極さんは愛知県一宮市の不動産会社で営業の仕事をしていた昨年4月、定期健診をきっかけに急性骨髄性白血病と診断された。昨年8月と今年2月に兄と姉からそれぞれ造血幹細胞移植を受けたが、再発した。

 死に直面し「何のために生きているのか」と自問を繰り返した。妻でブラジル人のルシアさん(40)に励まされ、「自分にしかできない使命があるはず」と闘病記を執筆。3月中旬から1カ月で書き上げた。

 18歳から3年半、ブラジルに留学した経験があり、夢は世界中の移植経験者が参加するW杯を開催すること。著書の中で「(患者たちに)病に打ち勝とうとする勇気や希望を持ってもらえるのではないか」と記す。

 京極さんは骨髄バンクのドナーからの移植に向けた抗がん剤治療で、肝臓への負担が大きくなり、体調が不安定な状態が続く。肝機能の低下により、移植ができない恐れもあり、その場合「余命は年末まで」と告げられた。

 京極さんには、無理に移植をせず余命を楽しむ選択もあった。「可能性が少しでもあるなら挑戦したかった。病気や悩みで困っている人に私の生き方を参考にしてもらい、生きる力を見つけてほしい」と話している。

 元上司の原田篤実さん(46)=名古屋市天白区=が、出版費用を工面するため友人ら3人と募金を呼び掛けた。「元気づけるようなことをしたかった。出版を機に、治療が良い方向に向かってくれたら」と願う。

 闘病記はA5判、136ページ、1050円。星雲社(東京都文京区)刊。問い合わせは、原田さん=電052(808)0420=へ。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


トランスジェニック(2342)は前日比+15%の上げ幅記録 「がんワクチン研究の創薬ベンチャーに製薬大手出資」報道が刺激材料に »
« がん患者サロン:悩み自由に語り合い 県立医大病院が開設--橿原 /奈良