つかこうへいさん、肺がんで死去…享年62

つかこうへいさん、肺がんで死去…享年62

「熱海殺人事件」「蒲田行進曲」などで人気を集め、1970、80年代にブームを巻き起こした劇作家・演出家の、つかこうへいさんが、10日、肺がんのため亡くなった。62歳だった。

 福岡県生まれ。在日韓国人2世で、慶大在学中に演劇を始めた。74年、「劇団つかこうへい事務所」を旗揚げし、同年、「熱海殺人事件」で、岸田国士戯曲賞を過去最年少の25歳で受賞。若くして脚光を浴びた。

 速射砲のように連発するセリフと独特のユーモア、鋭い批判精神で若者の支持を集め、「いつも心に太陽を」「蒲田行進曲」「幕末純情伝」「広島に原爆を落とす日」など話題作を次々と発表。小劇場界では「つか以前」「つか以後」の言葉が生まれるほど、大きな影響を与えた。

 俳優の演技に合わせ、けいこ場でセリフを考案する「口立て」の手法も有名。三浦洋一、風間杜夫、平田満、加藤健一、根岸季衣、かとうかずこ、阿部寛、小西真奈美さんら、数多くの人気俳優を育てた。

 94年には東京都北区が支援する「北区つかこうへい劇団」を発足。95年に「大分市つかこうへい劇団」を創設するなど、地方からの文化発信にも尽力した。

 今年1月に、肺がんで入院していることを公表。2月の「飛龍伝2010ラストプリンセス」公演では、病院でけいこのビデオを見ながら演出の指示を出すなど、最後まで芝居作りに情熱を傾けた。

 在日韓国人としての思いをつづったエッセー「娘に語る祖国」もベストセラーとなった。82年に小説版「蒲田行進曲」で直木賞、91年に「飛龍伝’90 殺戮の秋」で読売文学賞を受賞している。2007年に紫綬褒章受章。長女は宝塚歌劇団の娘役、愛原実花さん。

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


【訃報】闘病中のつかさん、肺がんで »
« 残されたくない…妻に依頼され、絞殺、末期がん74歳の夫を逮捕