東京・足立の白血病長女殺害:正当防衛を主張--地裁初公判

東京・足立の白血病長女殺害:正当防衛を主張--地裁初公判

 白血病の長女(当時53歳)をナイフで刺殺したとして殺人罪に問われた無職、田中美代子被告(78)は12日、東京地裁(河合健司裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で「(ナイフは)刺さったんです」と述べ、殺意を否認した。高額医療費を悲観した事件ともみられていたが、弁護人は「長女が暴れたため抵抗した」と正当防衛による無罪を主張。検察側は「動機は被告が明らかにしておらず不明」と述べた。

 関係者によると、長女広美さんは1錠約3200円の特効薬「グリベック」を服用。被告も抗がん剤治療を受けており、医療費は毎月約25万円に上った。

 弁護側は「医療費について知人に『広美の命には代えられない』と話していた」と述べ、殺害する動機はないと反論した。

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