「がん治療施設建設に」 妹の遺産500万円寄付

「がん治療施設建設に」 妹の遺産500万円寄付

武雄市の松尾尚貴さん(70)が13日、「重粒子線がん治療施設建設のために使って」と、昨年10月に肺がんで亡くなった実妹・松尾美千子さん=当時(56)=の遺産500万円を寄付した。松尾さんは「看護師として復職を願っていた妹の遺志を大切にした」と話している。

 美千子さんは4年前に肺がんが見つかり、看護師として働きながら治療を続けた。昨年8月、本格的な治療を受けるため久留米市の病院に入院。だが、すでに全身に転移しており、10月19日早朝、帰らぬ人となった。

 松尾さんは妻のツタ子さん(65)と連日病院に通って看病した。「痛みがひどく、あの苦しむ様子は言葉にできない」。遺品を整理していて貯金が見つかったという。

 鳥栖市に九州国際重粒子線がん治療センターの建設が寄付金で進んでいることを紹介する新聞記事を読み、「看護師として復職したがっていた妹の遺志に沿うことになる」と寄付を決めた。

 贈呈式は13日、県庁であり、松尾さんががん治療財団の十時忠秀理事長に目録を手渡した。十時理事長は「この治療法は痛みを伴わない。もう少し早く施設ができていれば、妹さんのためにも何かできたかもしれない」と述べ、古川康知事が感謝状を贈った。

 松尾さん夫婦は「妹は独身で仕事一筋だった。見舞いの同僚にも復職の話をしていたし、センターに使ってもらえば喜ぶと思う」と話した。

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