【女性ががんになるとき】<子宮頸部腺がん>JUNさん

【女性ががんになるとき】<子宮頸部腺がん>JUNさん

花粉症にすらなったことのない私が「がん」?しかも、30代で?思い描いていた人生にこれっぽっちもありませんでした。広告関係の仕事で多忙な日々が続いていた頃、身体のちょっとした異変に気づきました。平成20年1月に生理が2度あり、濃い色のおりものが出るようになりました。その3ヶ月後には茶褐色に代わり、生理時の量も増え、更に異臭が…。

 なんだか嫌な予感はしたけれど、毎朝、栄養ドリンク飲みながら「きっと疲れてるだけよ」なんて気合いでごまかし、身体にムチ打ち、そうこうしている内に気付いたら半年以上経ってました。同年8月、その頃には症状も悪化、生理後おりものに血が混ざる不正出血が1週間続き、ようやく病院へ。最初の検査は“細胞診”この時にはclass 2、がんではないという結果が。

 膣炎かもしれないと錠剤を処方されたが、更に1週間経っても不正出血が治まらず再び病院へ。次に、コルポスコープ検査で酢酸を塗布、この時に異常が見られた為そこから組織を採取して“組織診”
その日の診察後、医師から「本当に良く来てくれました。もしかしたら、がんかも知れません。」と告げられました。え?!まだ検査結果は出ていないのに?ちょっと、1週間前の「がんじゃない」はどこいったの?

 全く予期せぬその言葉に体がカァーっと熱くなり、心臓はバクバク、でも意外と頭は冷静でしっかりと医師の話を聞いていたのを覚えています。でも、会社に戻る途中、歩きながら涙が溢れてきました。

 後でわかったのですが、一部の細胞だけでは見つからない場合もあるんです。私の場合、その見つけにくく転移もしやすいタイプの腺がんでした。でも、名医に恵まれ、比較的早い段階での発見は不幸中の幸い、本当に感謝しています。

 この病期では手術か放射線いずれかを選択できますが、腺がんは放射線が効きにくいため、手術を選択。術後、目に見えない程のがんが残っている可能性もあると指摘され、念のため化学療法を3クールやることになりました。闘病生活中、中でも一番つらかったのは“尿意がなくなった”ことでした。今まで考えもしない、普通にできた事ができなくなる、この衝撃は本当にショックでした。

 半年間、自己導尿でリハビリをしながら毎日数時間置きに計測、日誌を付けながら尿意洗脳(自己流)をしてました。その甲斐あってか、元気な頃とはいかないまでも今では少しづつ尿意が戻ってきました。術後1年が勝負!この分厚い、想い出がいっぱい詰まった排尿日誌は私の宝物です。

 全ての治療を終えてようやく1年ちょっと、今年はサバイバー2年生です。ひとつ、壁を乗り越えたと思ったら、また次の壁がやってくる…そんな日々がまだまだ続いています。振り返れば、なんて言ってる余裕も、まだ正直ありません。後遺症を含め、仕事など心身ともに悩みは尽きませんが、少し肩の力を抜いて自分の身体の声に耳を傾ける。そんな日々を過ごせていけたらと思っています。無理は禁物!人にどう思われようが、マイペースで。今は、これが自分のテーマかな〜とも思ってます。

 がんに終わりはありません。大きさや種類によっては後遺症と一生付き合わなければならない場合も。だから、早期発見がとても大事なんです。病気で諦めたこともいくつかあります。人生も変わりました。思い描く将来像を崩さないためにも定期的な検診を。そして、少しでもからだの異変を感じたらすぐに検査に行ってください。

 もし、がんになったら…。色々な『選択』という壁が出てきます。自分の治療に後悔しないよう、まずは病気を知ることから始めてください。わからないことや悩み苦しんでいる人がいたら患者会などを利用するのも良いかもしれません。病院では聞けない、体験者ならではの知恵と工夫を教えてもらえるし、共感できるのが何より嬉しい。楽しみながら人生を送っているサバイバーの先輩達を見ていると元気をもらえますよ。 Good luck !

トラックバック&コメント

この記事のトラックバックURL:

まだトラックバック、コメントがありません。


子宮頸がん予防ワクチンを全額公費負担 »
« 胃がん予防は「ピロリ菌除菌」 乳酸菌が抗生物質を「アシスト」